コンテンツにジャンプ メニューにジャンプ
東松山市立図書館

ホーム > イベント > 市立図書館 > 「第5回ビブリオバトル ーティーンズおすすめの1冊ー」を開催しました。

「第5回ビブリオバトル ーティーンズおすすめの1冊ー」を開催しました。

12月22日、松山高等学校、松山女子高等学校、東京農業大学第三高等学校、東京農業大学第三高等学校附属中学校の生徒が「おすすめ本」を発表するビブリオバトルを開催しました。今年のチャンプ本は果たして!?

ビブリオバトルの流れ

1 バトラー(発表者)が、自身の「おすすめ本」を紹介します(1人につき5分)
2 それぞれの紹介の後には、観覧者が参加できる2分間の質問タイムがあります。
3 すべての発表が終わった後、会場の全員が1人1票ずつ「一番読みたくなった本」に投票します。
4 最後に、チャンプ本(最も多くの人が読みたいと思った本)を決定して表彰します。

チャンプ本

観覧者による投票の結果、松山女子高等学校の笛木佳蓮(ふえき かれん)さんが発表した『7.5グラムの奇跡』が見事チャンプ本に選ばれました。
おめでとうございます!

笛木さんには、東松山市立図書館長より、表彰状とトロフィーが授与されました。

IMG_2922.JPG

『7.5グラムの奇跡』 砥上 裕將 著 講談社

 皆さんにまず質問です。この本のタイトルにある7.5グラム、この重さは何の重さだと思いますか。私はこの本を買ったとき、何も考えずに何の数字だろうなと思いながら買いました。正解は瞳の重さです。体の中にあるものなので想像できませんが、500円玉1枚が7.5グラムと言われています。そんな500円玉1枚と同じ重さのものが私たちの大切なものを担っていると思いませんか。それを教えてくれたのがこの本です。私たちは今当たり前のように景色が見えています。ある日突然見えなくなったらと考えたことがありますか。私は全く考えたことがありませんでした。自分の目の奇跡について考えることになったきっかけは、ある日視力が突然下がり始めた時に眼科の先生に「もっと自分の目を大切にしてください」と言われたことです。そしてその時に買おうと思いたまたま予約していた本がこの本でした。この本を読んで、これって私が先生に教わったことが書いてあるのではないかと気付くことができました。みなさんは花粉症等で目をこすることがありますよね。そのときに角膜がどのくらい傷ついているか知っていますか。角膜は傷ついた時には治らなくなっています。普段当たり前にしていることで目に負担をかけているということが書かれています。
 そしてこの本には進行性の病気で目が見えなくなってしまう患者さんも描かれています。そういう人たちを支える仕事、視能訓練士、その方が今回主人公となっています。その方を中心として目の大切さを私たちに教えてくれます。その中から皆さんに考えてほしい一文があります。「次の一瞬を生きよう。次の一瞬をみよう。辛いことも厳しい現実も避けようもなくそこにあるのかもしれない。でもね、君の瞳は、生きている者の瞳は未来を探し、次の瞬間を生きるための期間なんだ。君が今真っ暗だと感じているのも光の瞬きだよ。その一瞬でしかないんだ。」この文章はこの本の最後のほうのまとめの文ですが、私は思わず涙がポロリとこぼれました。その時に辛い状況に立たされていたからかもしれませんが、辛い状況に立たされていない方でもこの本を読んだらきっと涙が出てくると思います。
 この本は皆さんに瞳だけでなく、自分の体・気持ちを大切にすることを教えてくれます。この本を読んで私は自分の目を知ろう、もっと視力が下がらないよう努力しようと思いました。この本の中にはスマホを何分使ったら遠くを見ようなどコラムみたいなものも書いてあります。そのことを少しずつ実践することで、見えている世界が長続きするかもしれません。ある日見えなくなったとしても、希望を失わず生きていけるかもしれません。この本は学生だけではなく、お年寄りや若い人たち、仕事に集中していて目のことを気遣っていられない人たち、すべての人たちに響く本だと思います。本の内容としては重たくなく、でも軽すぎるものでもなく読みやすい本になっています。主人公と一緒に成長していける、自分も成長していける、そんな本になっています。この作者の本は心に響く本なので、皆さんもぜひ読んでみてください。

その他の紹介本

『コミュニケーションの日本語』 森山 卓郎 著 岩波書店 

『いたいのいたいの、とんでゆけ』 三秋 縋 著 KADOKAWA

『神さまとのおしゃべり』 さとう みつろう 著 サンマーク出版

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 暁 佳奈 著 京都アニメーション

か「」く「」し「」ご「」と「』 住野 よる 著 新潮社

IMG_2928.JPG

バトラーの皆さんは、互いに健闘を称え合いました。

ご協力いただいた松山高等学校、松山女子高等学校、東京農業大学第三高等学校、東京農業大学第三高等学校附属中学校の皆様、観覧者の皆様にお礼申し上げます。

今回発表していただいた本は、市立図書館1Fの特設コーナーで紹介しています。ぜひ手に取ってみてください!